風水でフェラーリ様は買えるのか!: Roots

2011年03月27日

Roots part2 〜親の愛〜

母親は簡単に言うとかわいい人だった。涙もろくてことある毎に泣いていた。

オレさまと兄貴がプロレスが好きでよく見ていた。母親も傍らで一緒に見ていた。
当時、全盛だった女子プロレスのクラッシュギャルズ、ライオネス飛鳥と長与千種
のクラッシュギャルズ対決、あるいは男子プロレスの藤波辰巳さんが師匠のアント
ニオ猪木さんを初めてピンフォール勝ちした試合などを見て『感動的な試合ねぇ』
など言っては泣いていた。それを見てオレさま達、兄弟は笑っていた。

母親が来てからは毎日学校から帰るのが楽しみでしょうがなかった。帰ってからは
母親の元にべったりだったのを覚えている。こんな事があった。『何か食べたい物
ある?』と聞かれて兄弟してカレーライスをリクエストした。楽しみにしていたカレー
ライスだったが、これが小学生のオレさま達には辛過ぎた。完全に大人のカレー。
当時甘めの仮面ライダーV3カレー(覚えている人いるかな?)が大好きだったオレ
さまには全く食べられるものではなかった。グズるオレさま達。母親は静かに二階
に上がっていった。いくら経っても戻ってこないので二階に上がると母親は泣いて
いた。親父に『もうやっていけません』と泣きながら話ていた。親父に『そんな事で
どうする』と諭されていたが泣き崩れたままだった。それを見てオレさまは母親に
謝った。が母親から出た言葉は...

『辛いカレー、食べさせてごめんね』

子供ながらになんて人なんだと思った。そして一緒に泣いていた。

それでも毎日が楽しいのは変わらず、夕方帰ると母親のいる台所にべったりのオレ
さま。小学一年生の悪ガキ。ある時、悪ふざけがすぎて沸騰する鍋をひっくり返し
ヤケドした。泣き叫ぶオレさま。親父と母親で風呂場に担ぎ入れ水をかけるが泣き
止まないオレさま。母親は何を思ったかトイレに駆け込んだ。ん?泣きながらも不
審に思うオレさま。出てきた母親は濡れたタオルをオレさまの患部にあてた。

ハッとするオレさま。濡れたタオルは母親が恥も外聞もなくトイレで自らの尿を
含ませたものだった。それを知り泣き止むオレさま。それでも母親はこう言った。

『ごめんね、ごめんね。私が近くにいながらすいません』

オレさまに泣きながら謝り、親父にも謝っていた。こんなにこの人がオレに良く
してくれるのはどうしてなんだろう。全く分からなかった。ただ親の愛がこんな
にも深く、そして太いものだと子供ながらに思った。

もう大丈夫だ。ものすごい安心感が自分に芽生えた。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 風水生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 車ブログ フェラーリへ
posted by あぶら at 15:57| Comment(2) | Roots | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月26日

Roots part1 〜再会〜

今回の震災で多くの方が亡くなりました。何も出来ない自分ですが、
こんな考え方もあるかも知れません。軽薄と思われてもいた仕方ない
と思います。風水ネタでもありませんので期待されている方には申し訳
ありません。15年前に亡くなった母の話しです。

オレさまの親父は自分がまだ幼少期に離婚した。なので「産みの母親」については
まるで記憶がない。ただ出て行く瞬間だけは覚えている。「どこに行くの?」と尋
ねると「ちょっとね」と行ったきり出て行ってしまった。それっきりなので「産み
母親」については、全く感情が無い。ほとんど顔さえ覚えていないのだから。

そして小学1年に上がった頃、親父が知らない女性を連れて来た。そして多摩テック
に行こうと言い出した。ただ多摩テックに行けると喜び勇んで出掛けた。それが
は母親との出会いだった。

その日は「おばさん」と呼んでいた。観覧車を見付けた。

「おばさん、僕上まで上がって来るから見ていてね。」
「うん、いいよ。」

高所恐怖症の母親はそこに残り、ひとり観覧車に飛び乗るオレさま。はしゃぐオレさま。
ふと下を見るとまだ「おばさん」だった母親がこちらを見上げていた。手を振るオレさま。
それでもずーっとこちらを見ていてくれた。それが観覧車が下に降りるまでずっと続いた。
オレさまの「見ていてね」の一言に、観覧車が降りるまでひと時も目を離さず見ていてく
れた事に、子供ながらに妙な安心感を覚えた。

「この人が新しいお母さんなんだ」

子供ながらにそう思った。実は親父の再婚話は以前にもいくつかあった。しかし子供だった
オレさまは頑なに拒んだ。安心出来る人がいなかったのだ。しかし多摩テックに行った「お
ばさん」は違った。いっぺんで好きになってしまった。帰りがけの車の中でオレさまは親父
にこう言った。

「パパ、新しいお母さんだよね!

困惑する親父と「おばさん」。そして月に何度かおばさんと食事に行ったりする事が増えた。
その度に「おばさん、泊まっていってイイよ」と誘った。おばさんと会える日が楽しみで楽
しみで仕方なかった。

後になり親父に聞かされた。初めてオレさまと兄貴に会った瞬間に母親はこう思ったという。

「懐かしい…」

そして数ヶ月後、親父がこう言った。

「明日から毎日おばさん来るぞ」

それから楽しい毎日が始まった。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 風水生活へ
にほんブログ村

にほんブログ村 車ブログ フェラーリへ
posted by あぶら at 12:13| Comment(0) | Roots | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。